皆さんはサーカスって好きですか?様々な芸が観れるので楽しいですよね。
しかし、サーカスで活躍している動物たちは過酷な境遇にいることはあまり知られていません。
今回はそんな動物たちの中でも象に焦点を当てていきたいと思います。
15年間の虐待に耐えかねて調教師を踏み殺し、射殺された「タイク」
タイクはショーの目玉として人気のゾウでした。
いつものようにショーは盛り上がりを見せ、いよいよクライマックスを迎えようとしていました。そこで登場したのが象のタイクです。
タイクは調教師と共に登場し観客は歓喜の声をあげました。そこで事件は起きました。
なんと、タイクが急に暴れ出し、調教師を踏み殺して会場から逃げ出したのです!
タイクの暴走、そのきっかけは15年に渡る調教師による虐待です。
タイクは子供のころに家族から引き離され、サーカス団の一員として調教を受けてきました。
その調教とは、言うことを聞くまで棒で殴り続けるというものでした。こんなのは調教ではありません。ただの虐待です。
長年に渡る虐待からの自由を求めて逃げ出したタイクですが、市民に危害を加える恐れがあるからと、警察によって86発もの銃弾で撃たれ、苦しみながらその生涯を終えたのでした。
見世物として感電死させられた「トプシー」
トプシーは産まれてすぐにアメリカへ密輸され「フォアポウ・サーカス」の象になりました。
トプシーは「悪い」象として評判を落とし、1902年に観客を死に至らしめたことで、コニーアイランドのシー・ライオン・パークに売却されました。
その後、1903年にトプシーは観客の目の前で毒を食べさせられ、電気を流され、首を絞められて殺されました。
この一部始終を撮影した映像は『ある象の電気処刑』と名づけられ、コイン式キネトスコープで公開されたのです。
飼育員を殺害し、処刑された「メアリ」
メアリはワールド・フェイマス・ショーというサーカスで飼育されていました。ある時メアリは、池にメアリを連れていこうとした飼育員を殺害しました。
メアリが飼育員を殺した理由には諸説ありますが、最も有力な理由は餌を食べようとしたメアリの耳の後ろに飼育員がフックを引っ掛けたというものです。
それに怒ったメアリが飼育員を殺害したそうです。この事件によって「メアリがいるならサーカスには行かない」という世間の声が高まり、サーカスはメアリの処刑を決断しました。
こうして、メアリは大勢の目の前で首に鎖を巻かれ、台車に乗せられた機械で吊り上げられ処刑されました。
象の精神を破壊する調教
サーカスで芸をするゾウのほとんどは子供の頃に人間に捕獲され、家族から引き離されたゾウなんです。
捕獲されたゾウは足を鎖やロープで固定され、何時間も同じ体制を取らされます。これが何日も続くのです。
これによってゾウは逃げることを諦めてしまうのです。
また、芸の練習のときにはブルフックという道具で何度も痛めつけられるのです。
長年の暴力や恐怖心によってゾウの精神は破壊され、人間に従順になるんです。
本当にサーカスには動物は必要なの?
楽しいサーカスの悲しい裏側、いかがでしたか?
私はサーカスそのものを否定したり叩くつもりは一切ありません。サーカスは昔からある最高のエンターテイメントの一つです。
ですが、私たち人間のエンターテイメントのために動物たちが犠牲になる必要はありません。
今、世界中で人気のシルク・ドゥ・ソレイユは動物を使っていません。
サーカスに動物は必要ないということは十分証明されているのです。
サーカスに動物が必要か、よく考えてみてください。
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